ここでは、転職サイトのサービスの仕組みについてご説明します。

転職サイトに登録すると、転職のカウンセリングや求人の紹介、面接のアドバイスといった手厚いサポートを受けることができますが、これらのサポートは無料で受けることができます。

また、選考会参加や入社祝い金、QUOカードのプレゼントといったさまざまな至れりつくせりのサービスを提供してくれるわけですが、転職サイトがこうしたサービスを皆さんに無料で提供してくれる理由に疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

それは、転職サイトというサービスの仕組みを理解することで分かります。

転職サイトが持つ2つの側面

転職サイトは、皆さんから見ると「無料で色々な転職のサポートをしてくれるハローワーク」というイメージを持つかもしれませんが、転職サイトは2つの顔を持っています。

  • 求職側(皆さん)に対する転職の支援・サポート
  • 求人側(自動車メーカー)に対する採用の支援・サポート

上記のとおり、転職サイトは仕事探しをしている個人に対する転職サポートだけでなく、人材を採用したい求人側に対する採用支援やサポート、コンサルティングを行っている企業でもあるのです。

期間工向けの転職サイトの場合、求人側は期間工を採用したい自動車メーカー、工場となりますが、多くの自動車メーカーが自社での人材確保に苦戦しているため、採用をサポートしているのが転職サイトなのです。

転職サイトは自動車メーカーなどの採用企業からお金をもらう

上記で説明したとおり、転職サイトは自動車メーカーなどの求人側の採用支援をする企業ですので、個人からではなく企業から採用成功の見返りとして費用をもらうことで運営されています。

企業から費用をもらっているからこそ、求職者である皆さんからは費用をいただかなくても事業が成り立つわけですね。
そもそも、こうした転職サイトの事業を行うためには厚生労働省から「有料職業紹介事業」に関する許可を受ける必要がありますが、この「有料職業紹介事業者」は職業の斡旋にあたり求職者から費用を受け取ることが法律で禁じられているので、採用側から費用をもらうことが基本的な仕組みとなっています。

採用費用はどれくらい?

それでは、企業は皆さん一人を採用するのに転職サイトにどれくらいの費用をかけているのでしょうか?
一般的に転職サイトの採用支援費用の請求の仕方は、以下のようになっています。

  • 採用成果報酬(採用が決定した時点で課金、利用だけなら無料)
  • 成果報酬費用は年収の15~20%程度
  • 返金の規定もある(入社後、早期に退職した場合など)

「採用成果報酬」はその名の通り、採用が決定した時点ではじめて報酬が発生するという意味で、企業が転職サイトに依頼したあとに実際に採用してから費用を払うという意味です。
正確に言うと、採用が決定し、入社日も確定し、実際に出勤してきた確認がとれてはじめて成果報酬の対象となります。

そして、そのときの成果報酬の費用の相場は、一般的に年収の約15~20%程度です。たとえば、とある企業で年収400万の提示を受けて承諾したとすると、起業から転職サイトへは400万の15~20%にあたる60~80万円が支払われることになります。

しかし、もし万が一、採用した期間工が入社した後にすぐ辞めてしまったら、企業はせっかく高い費用を払って採用したのに、そのお金がすべて無駄になってしまいます。そのため、ほとんどの転職サイトでは返金の規定を設けています。

たとえば、入社1ケ月以内に辞めたら90%のへ金、入社3ヶ月以内に辞めたら50%の返金、6か月以内に辞めたら20%の返金、といったように在籍期間に応じて返金の両立を変えているケースもあれば、入社1ケ月までは全額返金だがそれ以降はなし、など、具体的な規定は転職サイトによって異なります。

このように、転職サイトは採用側からすると「応募者の紹介を受けて面接をしても、採用しなければ無料」「採用した人材が辞めてしまった場合でも返金してもらえる」というリスクが少ないサービスとなっており、その分採用決定の際の費用が割高になっています。
転職サイトは有料の求人広告などとは異なり、結局採用につながらずに費用がすべて無駄になるということもないため、効率的に無駄な費用をかけずに採用を進めたい企業としては有用なサービスなのです。

入社祝い金などのお祝い金はどこから出ているの?

期間工向けの求人サイトの中には、サイトを通じて転職が決定したり、選考会に参加することで数万円のお金をプレゼントしてくれるところがあります。

「なぜ無料で転職サポートを受け、転職に成功するとお金までくれるのか?」と話が良すぎて怪しいと感じてしまう方も少なくないでしょう。一体、この祝い金はどこから出てくるお金なのでしょうか?

祝い金は、採用が求人サイトに支払う費用の中から支払われる

上記で説明したとおり、期間工を採用する転職サイトに年収の15~20%の金額を支払う必要があります。皆さんがもらう祝い金はこの金額からねん出されているのです。

祝い金の話をすると、「自分の給料からその分減らされているのでは?」と不安に思う方もいますが、実際にはそんなことはありません。
自動車メーカーなどの採用側は決まった給料はその通りに払いますし、祝い金があってもなくても変わりません。祝い金は、転職サイトで応募者の皆さんに求人を見てもらいやすくするために設定するシステムでしかないのです。

そのため、採用側としては祝い金を払ってでも多くの期間工の方に登録してもらいたい、転職サイトとしても祝い金システムを使ってより多くの実績を作ることが結果的に自社の利益に繋がる、という両社の考え方から祝い金が高額に設定されていることも珍しくありません。

「有料職業紹介事業」許可があるサイトで業績の良い企業を選ぶことがおすすめ

転職サイトは企業からお金をもらって事業を運営していることを知ると、なぜ手厚いサポートを無料で受けることができるか、なぜ高額な祝い金をもらうことができるか、という謎が解けたのではないでしょうか。

転職サイトは決して怪しい会社ではなく、転職事業を運営するために「有料職業紹介事業」の許認可を厚生労働省からもらっている企業です。

通常の採用よりも費用が掛かってしまう採用サイトを活用している企業は、採用の重要性は理解している業績が良い企業です。ぜひ転職サイトを活用して、希望の求人への就職・転職を実現しましょう。